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我慢汁でもアレルギーが出ることがあるの?体の仕組みと一緒に紹介

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性行為中、あるいは性行為で「痒い」「痒くなったことがある」「人づてに痒くなった経験があると聞いた」なんて話を聞いたり、実際に経験したりしたことはありませんか?痒くなる原因のひとつとして、「ラテックスアレルギー」は耳にしたことがある人も多いかと思います。一方で、「我慢汁でアレルギーになった」という話を聞いたり、ゴム触ったり付けたりしていないのに痒くなった経験はありませんか?

「我慢汁でアレルギーになることはあるの?」と疑問に思う方は多いですよね。「本当に我慢汁アレルギーってあるの?」「症状は?」と気になりますよね。そこでこの記事では

  • 我慢汁アレルギーとは?
  • アレルギーが起こる仕組み
  • 我慢汁によるアレルギー症状
  • 我慢汁によるアレルギー症状を防ぐ方法
  • 我慢汁アレルギーかも?と思った時にすること

など、我慢汁アレルギーに関する話について掘り下げていきたいと思います。

この記事を読むと性行為中の「痒み」の原因、「我慢汁アレルギーって何?」という疑問がよく分かります。ぜひ最後までご覧ください。

我慢汁でアレルギーになるって本当?

「我慢汁がついて、その部分の肌が痒くなった」「我慢汁でアレルギーになった人がいるらしい」なんて話を聞いたことはありませんか?一般的にアレルギーは、卵アレルギーや花粉症など、よく耳にしますよね。しかし、「我慢汁アレルギー」なんて初めて耳にする人も多いのでは?我慢汁でアレルギーになるんでしょうか?気になりますね。

カップルズ

生でセックスをしている時に痒みや痛みを感じたことはありませんか?

普段ゴムを装着している状態でセックスをしても、痒みや痛みを感じた事がないのに、生でセックスをしたときだけ違和感を感じたり、痒みや痛みを感じたことはありませんか?毎回、生でセックスした時だけそんな症状がある場合は、要注意です。

もしかしたらアレルギーによる症状かも

生でセックスした時だけ痒みや痛みといった症状が出るのは、もしかしたらアレルギーによる症状かもしれません。アレルギーといっても、なかなか聞きなれない「我慢汁アレルギー」かもしれませんよ。

でも我慢汁がアレルギ-の原因になることって本当にあるの?

「我慢汁がアレルギーの原因になるの?それって本当なの?」と多くの人が疑問を持ちますよね。しかし、聞きなれていないだけで実は我慢汁がアレルギーの原因になることがあるんです!驚きですよね。

我慢汁じゃなくて本当は精液アレルギー!

我慢汁アレルギーではなく、本当は「精液アレルギー」というのが正解のようです。精液が原因でアレルギーを発症することがあるようです。私たち一般人にはあまり知られていませんが、精液に含まれる精漿(せいしょう)という、たんぱく質分解酵素がアレルギーを引き起こす原因となっているようです。

精漿(せいしょう)とは?

精液は大きく分けて「精子」「精漿」にわかれます。精漿は精液の精子以外の液体の大部分を占めます。子宮内には殺精子因子が存在し、精漿はその因子から精子を保護する作用があります。

アレルギーが起こる仕組み

私たちの周りにはアレルギーの原因となる「アレルゲン(抗原)」という物質があります。このアレルゲンが体の中に入ると、異物とみなして排除しようとする免疫機能が働き、「IgE抗体」という物質がつくられます。この状態を「感作」といい、<strong>いったん感作が成立した後に再度アレルゲンが体内に入ると、IgE抗体がくっつき、マスト細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出されることで、アレルギー症状が起きます。

カップルズ

我慢汁の成分と精液の成分は違う

そもそも我慢汁と精液の成分は違います。「我慢汁」は主にカウパー腺から出るカウパー腺液から成ります。主な成分は糖タンパク質の一種であるムチンという粘性物質です。一方、「精液」は精嚢(せいのう)から出る糖やクエン酸を含むアルカリ性の精嚢液、アルカリ性の前立腺液、精子から成ります。

我慢汁に含まれる少量のタンパク質がアレルゲンとなっている可能性が高い

前述で述べたように、我慢汁にはタンパク質の一種であるムチンが含まれています。このムチンは、私たちが普段食べている納豆や里芋にもムチンの仲間が含まれているそうです。食品では肉、牛乳、卵、大豆製品の他に「タンパク質」が主成分となるものがアレルギーの原因として多いです。そのため、我慢汁に含まれるたんぱく質がアレルゲンとなっている可能性が高いです。

精液や我慢汁で出る主なアレルギー症状

一般的なアレルギー症状として、肌の痒みや蕁麻疹といた皮膚に出る症状であったり、ひどい場合だと呼吸困難に陥ることが知られているかと思います。では精液や我慢汁ではどんなアレルギー症状が出るんでしょうか?

中出し時膣内に痒みがある

生でセックスをして中出しをした時に膣内に痒みを生じます。他にも浮腫みやズキズキする疼痛(とうつう)や、焼けたように熱くなる灼熱感(しゃくねつかん)を生じることもあります。中出し後にこういった症状がある場合は、我慢汁(精液)アレルギーである可能性があります。主な症状をいくつか挙げていきます。

肌に精液や我慢汁が付着した時赤くなる(発疹が出る)

コンドームを装着した状態での性行為では何も起きないのに、生で性行為をした時にだけ、陰部が赤くなったり、発疹が出たりといった症状が出る。また、肌に精液や我慢汁が付着した時に赤くなったり発疹が出る場合も、精液アレルギーの症状である可能性が高いです。

重篤なアレルギー症状

非常に稀ではありますが、重篤なアレルギー症状を引き起こすことがあります。重篤なアレルギー症状では、命にかかわる危険な場合もあるので、以下のような症状が起きた時には、すぐに病院に行ったり、場合によっては救急車を呼んだりして早急に対処しましょう。

呼吸困難

アナフィラキシーショックを起こすと、短時間のうちに血管拡張、血管透過性亢進、気管支収縮が起き、同時に全身性の蕁麻疹等の症状も急速に進行します。喉も腫れ、気管支収縮も起こるため呼吸困難に陥ってしまいます。

嘔吐

アレルギー症状の一つとして、腹痛や吐き気、嘔吐や下痢といった症状が出ることもあります。これらの症状は、消化器官でアレルギー症状が起きたためです。急に激しい嘔吐をした時には特に要注意です。

意識障害

アレルギー反応によって血圧が低下し、意識の低下や脱力を生じる事があります。このような症状を「アナフィラキシーショック」と呼び、生命にかかわる重篤な症状です。一刻を争う状態なので、直ちに医療機関で適切に処置する必要があります。

精液や我慢汁でアレルギーを発症する可能性が高い女性の特徴

  • 初発年齢は20~30歳で、大多数はアトピー性皮膚炎既往がある女性
  • その中でも重症化しやすい傾向として、ナッツアレルギー女性がナッツを食べた直後の男性と性行為をした場合や、抗生剤アレルギーの女性が抗生剤内服中の男性と性行為をした場合が挙げられます。

 

我慢汁(精液)によるアレルギーを防ぐ方法

すぐに治まる軽度なアレルギー反応で済めばまだ良いですが、軽度~重度に関わらず、防げるものなら防ぎたいですよね。我慢汁(精液)によるアレルギーを防ぐ方法は以下の2つです。一方で、精液アレルギーにはあまり効果がない方法も合わせてお伝えしたいと思います。

我慢汁や精液の付着を防ぐにはコンドームの着用が得策

我慢汁(精液)アレルギーを防ぐ方法として1番得策なのは、勃起したらすぐにコンドームを着用することです。コンドームを着用することで、我慢汁や精液が肌に直接触れるリスクがほぼなくなり、アレルギーを起こす可能性が無いと言えるでしょう。

医師に相談して抗アレルギー剤の利用

子作り目的でない場合のセックスであればゴムを着用すればいいですが、子作り目的の場合はゴムは付けませんよね。その場合、医師に相談し抗アレルギー剤を処方してもらいましょう。セックスをする1時間くらい前に、抗ヒスタミン薬を内服または、塗布するといいです。

精液アレルギーにあまり効果がない方法

前述では、我慢汁(精液)アレルギーを防ぐ方法についてご紹介しました。精液アレルギーを防ぐ方法として、1番簡単な方法がコンドームの着用でしたね。一方で、精液アレルギーにあまり効果がない方法についても、ご紹介したいと思います。

ピル

避妊や、女性が生理通をやわらげたり、コントロールする錠剤として知られるピルですが、精液アレルギーにはあまり効果がありません。ピルを服用すると避妊には効果がありますが、我慢汁や精液が直接肌や陰部についてしまうので、アレルギーを防ぐ方法としては効果がありません。

IUD

IUDとは、子宮内に装着する小さな避妊用具です。IUDは受精卵が子宮内膜に着床するのを防いだり、精子の運動を抑えたりする作用があり、避妊には大きな効果を持っていますが、精液アレルギーにはほとんど効果がありません。

女性用コンドーム

一般的なコンドームは男性のペニスに装着しますが、女性の膣に装着する女性用コンドームがあります。女性用コンドームと男性用コンドームは併用すると破けたり、正しい位置からずれてしまうことがあるので、推奨されていません。女性用コンドームの場合、我慢汁や精液が肌や陰部に付着してしまいます。

ピルやIUDは避妊目的であれば効果があるが、精液アレルギーを防ぐ方法としては効果が得られない。

我慢汁ぐらいしか触れた覚えがないのに本当に痒い場合に疑われる別の病気

精液アレルギーで痒くなることがありますが、精液アレルギーを発症することは稀です。性行為中、我慢汁ぐらいしか触れた覚えがないのに本当に痒い場合、精液アレルギーではなくほかの病気が疑われます。

性器ヘルペス

性器ヘルペスの症状として、性器に水ぶくれ、腫れ、痛み、痒みなどの症状が起こります。また、初めての感染の時に全身の倦怠感やリンパ節の腫れを引き起こす人もいます。アレルギーの場合は当日に治まる場合がほとんどですが、性器ヘルペスの場合こういった症状が1~2週間続きます。

トリコモナス症

トリコモナス症にかかると外陰部や膣の痒みの他、さまざまな症状が表れます。痒み以外の症状として、泡状または黄緑色の悪臭がするおりものが増えます。他にも腹痛や外陰部や膣の痛み、ただれ、排尿時の痛みや頻尿などが挙げられます。

尖圭コンジローマ

尖圭コンジローマ(せんけいコンジローマ)は自覚症状がないことがほとんどです。しかし、この病気の特徴として性器周辺や肛門周辺にイボのようなものができます。このイボは放っておくと、サイズも大きくなり、数も増えていきます。

クラミジア

クラミジアは感染しても無症状な事が多いですが、陰部の痛みや痒みといった症状を引き起こす事があります。クラミジアに感染した時の特徴として、おりものの量が増える、不正出血、下腹痛、性交痛などが挙げられます。

カンジダ

カンジダの症状として、性器周辺の痒みや発疹があります。他の症状は白っぽいおりものや排尿時、性交時に痛みが出たりします。痒みだけでは判断が難しいですが、カンジダの特徴として白いカッテージチーズ状のおりものが出ます。

もしかしたら我慢汁(精液)アレルギーかも?と思ったらまずすること

ゴムを装着せず生で性交中に痒みがあり、「もしかしたら我慢汁(精液)アレルギーかも?」と思ったら、まずする事があります。それは以下の4つです。ひとつずつ詳しく解説していきますね。

症状を詳しく記録する

我慢汁(精液)アレルギーを発症することは非常にまれです。「我慢汁アレルギーかも?」と思っていても、アレルギーではなく「実は他の病気だった!」なんて可能性があります。まずは症状を詳しく記録しましょう。いつ・どのような状態で・性行為中であれば、ゴムの有り無し・どのような症状があったかなど、できるだけ詳しく記録しましょう。

医師に相談する

「もしかして精液アレルギー?」と思っても、自己判断することは難しいです。その上、症状が出た場所が場所なだけに、病院を受診することも少しためらってしまいますよね。しかし、精液アレルギーの場合は精液が付着した直後~数時間以内に発症する。コンドームを着用している時は症状が出ないという診断ポイントがあります。

精液アレルギーのテストを受ける

精液アレルギーかどうか調べる方法として、精漿(せいしょう)に対する感作「プリックテスト」があります。これは抗原溶液を針で傷つけた皮膚に垂らし、15~30分後にその部分の腫れや赤みがないか調べる方法です。

適切な治療法を選択する

我慢汁(精液)アレルギーの軽度・重度の症状の度合い、子作りを希望するか・しないかでも治療法は変わってきます。

軽度で子作りを必要としない場合
  • コンドームを着用し、精液が直接肌や粘膜に着かないようにする
軽度で子作りを必要とする場合
  • 軽度の局所症状(痒みなど)であれば、性行為の1時間前に抗ヒスタミン剤を投与する。
  • 脱感作療法を試みる。(アレルギーの原因物質を低濃度から身体に慣らしていく方法のこと)
重度で子作りを必要としない場合
  • コンドームを着用し、精液が直接肌や粘膜に着かないようにする
  • 症状が出た時のためにエピペン(アレルギーが出た際に使用する、応急処置の薬剤入り自己注射)を携帯しておく
重度で子作りを必要とする場合
  • 生で性行為をしないようにする
  • 精子を培養液で洗浄し、アレルギーの原因となるタンパク質を除去した上で、人工授精や体外受精を試みる。

精液アレルギーは治療しても完治、克服することは現状ではまだ難しい部分もあります。重篤な場合は生命にかかわるので、性行為をするのも怖いですよね。しかし、精液アレルギーはコンドームを正しく着用し、精液が肌や粘膜に付着することを避けることによって防ぐことができます。(※一方で精液アレルギーは口腔内や皮膚への付着でも起こるため、性器の挿入以外でも注意が必要です。)

精液アレルギーは初めての性行為で症状が出る事が多いですが、長年つれそったパートナーでも、ある日突然発症することもあります。そのため、子作りを考えていない時は他の性感染症を予防する意味でも、コンドームを着用した状態で性行為することをおすすめします。

我慢汁でもアレルギーが出ることがあるの?体の仕組みと一緒に紹介のまとめ

これまで我慢汁(精液)アレルギーについて解説してきましたが、いかかでしたか?

この記事のポイントは

  • 我慢汁(精液)アレルギーを発症する人は稀にいる
  • 我慢汁に含まれるたんぱく質がアレルギーを引き起こす可能性が高い
  • 我慢汁(精液)アレルギーを発症すると、軽度なものであれば皮膚の痒みや赤みを引き起こしたり、重篤なものであれば呼吸困難や意識障害を起こすことがある
  • 我慢汁(精液)アレルギーを防ぐ方法としてコンドームの着用や、医師から抗アレルギー剤を処方してもらう方法がある
  • 実はアレルギーではなく、他の病気の可能性もあるので、違和感を感じたら病院を受診し、適切な処置をうける

です。

「セックス中、痒くなるけど大丈夫だよね」と楽観的に考えず、「もしかしてアレルギーかも?」と疑うことも大事です。気になる症状がある時は医師の診察を受けると安心ですね。

最後までご覧いただきありがとうございました。

記事執筆者セックスアドバイザーまりん」

この記事の執筆者セックスアドバイザーまりん
テクニシャン/ラブグッズ検定満点/セックスアドバイザー

大学生の頃に経験した大失恋からの自暴自棄のおかげで、気持ちいいことを追求するようになり風俗に3年半ほど勤め上げた後に、女性風俗ライターの道を歩むことに。現在は、女性に嬉しい最新のラブグッズの情報やテクニック面でのサポートを性業としている性のインフルエンサー

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